尿路結石は犬より猫の方が圧倒的に多いのではないかと思います。
猫は尿濃縮が得意な生き物で、古くは乾燥地帯のようなあまり水のないところで生活の拠点を置いていたので、どんどん尿として排泄してしまうと、水分が不足してしまうからです。
なるべく使えるものは使うということで、腎臓からの再吸収をする割合が多くなり尿が濃くなるということですね。
だから、獣医さんからは結石になると水分を多く摂らせてあげてくださいということでウェットフードを進められることも多いのではないでしょうか。
ほとんどの飼い主さんが、なぜ、尿路に石ができるのか?
ということをご存知ではありません。
それは当たり前のことだと思います。
なぜなら、どこにも結石についての適切な情報がないからです。
犬猫の結石の多くは、ストラバイト結石ですが、たまにシュウ酸カルシウム結石になる子もいます。
ストラバイト結石といえば、尿pHが問題です。などといわれます。
しかし、これって、おかしくないですか?
出てくる尿というのは、体が判断をして最終的に腎臓から捨てられたものです。
体が判断して捨てたものがおかしいというのは、矛盾でしかないと思います。
だいたい尿を構成する成分もわからなくて、pHの意味もわからないのに、尿pHがどうのこうのっていっていることが気の毒に思います。
また、ストラバイト結石の原料にマグネシウムやリンが入っているからといって、マグネシウムが多く含まれる海苔がダメとか、リンがだめとかミネラルウォーターがダメなどといわれることがあります。
マグネシウムやリンはミネラルです。
これらは、細胞膜の成分であり、細胞のミトコンドリアでエネルギーを作る時に必要な栄養素でもあります。
生きていくために必要な栄養素がストラバイト結石になる原因であるわけがないですよね。
そもそも何が原因で石ができるのか?
がわからなければ尿路から石をなくすのは難しいのではないでしょうか。
病気と食事(栄養)については、ペット食育1級認定講座で詳しくお伝えさせていただいております。
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