人間の場合、1歳未満の乳児がハチミツを食べてはいけないといわれています。
これには細胞の芽胞が関係しています。
なぜ、1歳未満の乳児がハチミツを食べてはいけないのでしょうか?
この、「なぜ?」を知らなければこのような情報は不適切に伝えられ、
〇〇の食材は危険です!
など、犬猫に与える食材に関しては特に、
与えると危険とか、○○の可能性があるとかの情報が飛び回って、それを見た飼い主さんが不安になるということがあります。
1歳未満の乳児がハチミツを食べてはいけない理由は、
ハチミツに含まれているボツリヌス菌が原因で、中毒を引き起こすからです。
ボツリヌス菌は土壌細菌で、芽胞の状態で自然界に多く分布しています。ハチが蜜を集めるときにボツリヌス菌の芽胞も取り込み、それがハチミツに含まれてしまいます。
芽胞は、細菌のまわりの環境が悪化したときに、きわめて耐久性の高い細菌構造になって休眠状態になったものです。
ボツリヌス菌の芽胞を含んだハチミツを摂ると、口、食道、胃の中などで芽胞の休眠状態が解け、増殖しようとします。
しかし、胃の中には胃酸という塩酸がありますので、普通は殺菌されます。またその先の小腸や大腸に行けたとしても、腸内細菌によってやっつけられます。
ところが、
乳児の場合は、胃酸の殺菌が弱く、腸内細菌の発達も未熟なので、ボツリヌス菌は大腸で繁殖して毒素を生み出し中毒が起きるということです。
生後8か月をすぎれば、腸内は成人と同じような細菌分布になるといわれていますので、ハチミツを食べることができるそうです。
だから、
犬猫も子犬や子猫には与えない方がいいのではないかと私は思っています。
ところで、ハチミツって犬猫のごはんにメインで使う食材ですか!
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