よく、うちの子はすぐにフードを食べなくなって、またフードを探さないといけない。
なんて話をお聞きします。
同じフードを与え続けると飽きるということですが、これって当たり前ですよね。
食い飽きを自分自身に置き換えて考えてみるとどうでしょう?
毎日、毎食カレーライスだったら、いつまで食べ続けることができますか?
普通は、一週間もすれば、もうカレーライスのにおいをかぐことさえ嫌になりますよね。
人間の方がもっと食い飽きをするのではないかと思います。
では、なぜ犬猫の食い飽きが飼い主さんの悩みになるのか不思議に思います。
これは、動物は人間とまったく違う生き物と思っているのが原因の一つではないでしょうか。
諸説あると思いますが、犬猫が食い飽きをするのは、自然界ではターゲットにする獲物がいない時期(冬眠など)には、野草を食べて飢えをしのぐということがあります。
その時に、同じものを食べていると植物のアルカロイド系の毒物の影響を多く受ける可能性が高くなるので、食い飽きをするようにできているといいます。
これは犬猫が食い飽きをするのは、本能的なものという考え方です。
だから、食い飽きをするのは、動物として当然のことといえるのではないでしょうか。
植物が作るアルカロイドとは、アミノ酸から誘導されるアルカリ性物質の総称です。
植物にとってのアルカロイドは、おそらく害虫対策ということになると思いますが、私たちや動物にとってのそれは、大きな生理作用を表すことが多いです。
アルカロイドには、モルヒネ、コカイン、キニーネなどがあり、たばこのニコチンもその一つです。
このような物質が並ぶと、アルカロイドは怖いという話になりがちですが、毒か薬か食材かというのはすべてその量と濃度で決まります。
これが毒性学といわれるものです。
世の中には、犬猫の食事や食材の情報が山のようにあり、それを見たり聞いたりして不安になっている飼い主さんがあまりに多いです。
私が昨日食べさせた果物が原因で、うちの子の体調が悪くなったなんて本気で思っていらっしゃる飼い主さんがいらっしゃいます。
その果物には毒物が入っていたの?
そんなことはありませんよね。
なんでもかんでも食事のせいにしすぎです。
一回の食事にそんなパワーはありません。あったら怖いですよね。
ひょっとして、すばらしい抗酸化作用のあるものを食べたり、品質の良い食べ物を食べたらスーパーサイヤ人や、スーパーサイヤワン、スーパーサイヤニャンになると思いますか?
ペットの食事に不安をお持ちの飼い主さんは、
ぜひ、ペット食育講座で学んでください。
食事の楽しい時間が不安でいっぱいなのはもったいないです。
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