ペットフードにトッピングするならどんな食材がいいですか?

体調不良やなんらかの症状が続いているときは、フードより手作りの方がいいと思います。
しかし、偏食の多い犬や食事に対して警戒心の強い猫は、なかなか手作りを受け入れてくれない子もいますよね。

飼い主さんからの意見をお聞きすると、フードのトッピングをしている食材で多いのが驚くことに野菜類です。

多くのペットフードが茶色なので、雰囲気的にフードは「肉」と認識しているのでしょうか?

中にはタンパク質含有量が特別多いフードもあると思いますが、それはごく一部のフードで、ほとんどのフードは植物性の食材の方が多いのではないかと思います。

なのに、なぜ野菜をトッピングするの?

栄養学的に考えると、フードのトッピングで一番理想的なものは「肉類」、「鶏卵」ではないかと私は考えています。

ペットフードも加工しているものなので、添加物が含まれています。

添加物の中でも酸化防止剤としてフェノール類が含まれていることもあると思いますが、このフェノール類の解毒は「硫酸抱合」という方法で、それにはビタミンAが不可欠なのです。

野菜に含まれるβーカロテンもビタミンAの前駆体です。

猫の場合は体内に体内にβーカロテンをビタミンAに変換させる酵素を持ちません。

また、犬の場合はその酵素を持っていて、βーカロテンをビタミンAに変換できるのですが、体内に問題があるときは、βーカロテンはビタミンAに変換される前のそのままの形で使われることが多いと思いますので、ビタミンAとして摂れる可能性は低いのではないでしょうか。

ということは、肉類や鶏卵をトッピングすることは添加物の心配を減らすことにもつながると思います。

ペットの食事について「知りたい」という飼い主さんは、ぜひペット食育講座へお越しください。

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