ある特定の栄養素だけ摂っていれば、犬猫の健康は維持できるのでしょうか?
まさか、そんなバカバカしい話があるわけがありません。
どれかの栄養素が必要というわけではなく、全部必要なのです。
こんな症状が出ているうちの子に、どんな栄養素を摂るのがいいですか?
など、すべてを栄養素や食事で解決できると思っている飼い主さんが多いです。
犬猫の栄養に関する適切な知識がないから、そんなバカげたことを信じて実行して結果が伴いわいのではないでしょうか。
三大栄養素という言葉は多くの人がご存知だと思います。
タンパク質、脂質、炭水化物(糖質)ですね。
この三大栄養素の説明の時に私がよく申し上げるのは、人も動物もタンパク質からできていて、それをあぶらでコーティングしています。これを維持するエネルギーの補給に糖質が必要なので、三大栄養素は体に一番多く必要なものです。
あぶらのコーティングがなかったら、雨に濡れたら体が溶けるということになるし、お風呂に入るなんてとんでもないという話になります。
人も動物も細胞からできているので、その一つ一つの細胞にリン脂質という成分でできた細胞膜があるのです。
だから、表面の皮膚だけでなく、血管も臓器もみんなあぶらでコーティングされているということです。
また、
魚は水の中で暮らしているので、たくさんあぶらが必要なのです。
だから魚には油がたくさん含まれています。
植物は動けないので、太陽の紫外線や害虫などから逃げることができません。人や動物のように日差しが強いからといって、日影に移動することができないのです。
だから野菜などの植物は、抗酸化作用のある成分を自ら作り、害虫や紫外線から身を守っているのです。
こんな当然ともいえる理屈で考えても、ある特定の栄養素や食材を摂るだけで健康が維持できると思いますか?
今の症状が改善しますか?
適切な犬猫の栄養学については、ペット食育2級認定講座で詳しくお伝えさせていただいております。
犬猫の食事や栄養素に不安をお持ちの飼い主さんは、ぜひお越しください。
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