犬猫には酵素食品は必要です。
というふうに、一部の飼い主さんの間で酵素食品はもてはやされています。

「酵素」という言葉には不思議な力や魅力があるのかもしれません。

生肉を食べないと酵素が摂れないという話もあります。

そもそも「酵素」は食事で摂る必要があるのでしょうか？

酵素は生命のカギをにぎる物質ともいえます。

酵素というものを理解するには代謝という体内の化学反応を知る必要があります。

代謝というものは、生体の化学反応です。

そして、その代謝のなかだちをするタンパク質に「酵素」という呼び名がつけられています。

体内では代謝という名の複雑な反応が絶えず起こっていて、それが37度前後の低温で起こりうるのはこの触媒の「酵素」のおかげです。

つまり、酵素は口から摂るべきものではないということです。

なぜなら、ある代謝が必要になった時、それに必要な酵素は、タンパク質を使って必要十分な量を体内で合成されるからです。

ここには、巧妙なフィードバックシステムがあります。

体は必要な「酵素」を必要十分な量だけつくるしくみになっています。

その製法を親から”遺伝子”という形で受け継いでいるからです。


「酵素」が必要です！とい考え方は、体液に溶け込むことを期待しているのだと思いますが、残念ながらどんな酵素も細胞膜を通り抜けることはできません。

したがって、外から与えられた「酵素」は、細胞内で営まれる代謝に介入することはできないのです。

それは、タンパク質の消化は胃から始まり、酵素という分子の形が分解されてしまうからです。

体内で合成される酵素は、食事で摂ったタンパク質から十分に合成されるため、酵素を摂るよりその子に合った栄養素や乳酸菌、抗酸化作用のあるものを摂った方が現実的に体内の問題が解決する方向にいくのではないかと思います。

また、食事も大事ですが、日々の食事で摂っている栄養素が足りなくなるほど体内に問題があることが深刻な病気に結びつくと思いますので、口内ケアなど日々のケアが大切ではないでしょうか。

体内に継続的な炎症があると大量のタンパク質やビタミンなどが、その処理に使われます。

その子に合ったケアをすることで、病気の予防や症状の改善が期待できるのではないでしょうか。

ケアを頑張っているのだけれど、なかなか自分が思うようにいかない！

うちの子に合った適切な食事やサプリ、ケアなどのアドバイスをしてほしい。

という飼い主さんは、結果を出すための選択肢の一つとしてぜひ、

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