犬猫に果物を食べさせるのは?

ペットの健康を考えてペットフードから手作りごはんに変える飼い主さんは増えてきていると思います。
ペットフードに含まれる添加物は腸を荒らすから、手作りに変えたら腸内環境が良くなると考えていらっしゃる飼い主さんは多いのではないでしょうか?
しかし、いくら手作りでも動物に果物みたいな甘いものを与えると腸を荒らすのです。

リーキーガット症候群というのをご存知でしょうか?


小腸を中心に慢性炎症状態になり、腸の粘膜が穴が開いたみたいな状態になる疾患のことです。
消化吸収というものは、消化酵素で最小単位まで分子を細かくして体内に取り入れるのですが、リーキーガットになると本来、腸を透過しないはずの未消化物や老廃物、微生物成分などが生体内に漏れ出してしまうのです。


体は最後の状態まで分解されたものが通るので、入ってこないはずの未消化のものが入ると体は混乱を起こしますので、れはいらないというようになってしまいます。
このような状態のものを遅発性フードアレルギーといわれています。
つまり、リーキガットの状態は遅発性フードアレルギーになりやすいということです。

これらをもたらすものの代表が、小麦や乳製品や卵で、小麦のグルテン、乳製品のカゼイン、卵のオボムコイドというタンパク質です。
だから、小麦、乳製品、卵がアレルギーを作る、リーキーガットを作るのではないのです。

では、リーキーガットはなぜ起こるのでしょうか?
その原因は、砂糖、液糖など甘いもの、抗生物質、殺虫剤、農薬、保存料などの添加物などです。

犬猫に果物のような甘いものを日常的に食べさせるとどうなるかというと、リーキーガットを作る可能性が高くなるということになります。
小麦の中のグルテンというのが免疫攪乱物質といわれています。
体の中には免疫のサイトカインの一種でTNF-αというものがあります。

これはガン細胞を攻撃するものですが、リーキーガットの状態でグルテンなどを摂っていると、間違えてガン細胞ではないものを攻撃してしまうのです。
人の場合、
間違えて皮膚を攻撃しているのが、アトピー性皮膚炎、
間違えて大腸を攻撃しているのが、クローン病、
間違えて筋肉を攻撃しているのが、線維筋痛症で、
間違えて軟骨を攻撃しているのが、リウマチ、
間違えて神経を攻撃しているのが、パーキンソンなどの神経系の病気、
というようにいわれています。

犬猫に果物のような甘いものを食べさせると、アレルギーのような反応をするリスクを高めるということにもなります。

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