なぜ、皮膚アレルギーが起きるのか?

ワンちゃん、猫ちゃんのアレルギーで悩んでいらっしゃる飼い主さんも多いのではないでしょうか?


その多くは皮膚トラブルで、特定の食材があたっているからと、その食材を避けても治らないのが現状で、薬で症状を抑えるという手段しかないのが現実のように思います。


犬猫の皮膚アレルギーは、特定の食材がアレルギーを引き起こしているのでしょうか?

皮膚アレルギーを考える前に、まずアレルギーの定義とは何でしょう?


アレルギーとは?


細菌やウイルスなど人体や動物にとって危険な異物が体に侵入したときにこれを撃退する仕組みを免疫反応といいます。
この免疫反応が通常は体に無害な物質やごく微量の異物に対して過剰に反応してしまい、逆に自分の身体を傷害する病態をアレルギーといいます。


とあります。

では、なぜ免疫が過剰に反応してしまうのでしょうか?
本当に食材があわなくて、免疫が過剰に反応するのでしょうか?
なぜ、免疫が過剰に反応してしまうと皮膚を攻撃するのでしょうか?


犬猫の皮膚トラブルを抱えている多くの飼い主さんは、アレルギー検査をして、特定の食材を避けるようにいわれてそれを実施されています。
しかし、皮膚トラブルが解決したというお話はほとんど聞くことがありません。


つまり、そもそものアプローチが間違えているのではないか?
と考えるのが自然です。

アレルギーを引き起こす原因の一つにリーキーガットが大きく関わってきます。
リーキーガットを改善するだけで、アレルギー反応は防げるのではないかと私は考えています。
まぁ、このリーキガットをなくすのが難しいのも現実なのですが。
理屈的には難しいことではないのですが、それを実行し続けるのが飼い主さんにとって、難しいのではないかと思います。

では、免疫が攪乱するとどうなるのか?
これは、ガンを攻撃するサイトカインの一種のTNF-αという物質が大きく関わっているといわれています。
サイトカインとは、細胞間の情報を伝達する物質です。
TNF-αは、不要な細胞を排除するほか、感染防御・抗腫瘍作用を持つ物質です。白血球から作られ、腫瘍壊死因子ともいわれています。
つまり、ガン細胞を毎日やっつけてくれている免疫なのです。
免疫が攪乱すると、このTNF-αが本来のガンをやっつける仕事を間違えてガンではないところを攻撃してしまうことで、アレルギー症状が出るといわれています。

皮膚を攻撃していると、皮膚アレルギー、人の場合だとアトピー性皮膚炎ということになります。


これが、
間違えて鼻の粘膜を攻撃すると、花粉症、
間違えて軟骨を攻撃していると、リウマチ、
間違えて神経を攻撃していると、パーキンソン、
間違えて筋肉を攻撃すると、線維筋痛症、
間違えて大腸を攻撃すると、クローン病
というように、このTNF-αが間違ってガン細胞以外のものを攻撃してしまうと考えられています。

これらを引き起こす原因には、特定の食材がアレルギーを引き起こすのではなく、リーキガットと、普段何を食べているかの食習慣が大きくかかわっているのではないでしょうか。
これらが関わっている食事に対してアプローチしないと改善は見込めないのではないでしょうか?

また、食習慣によっては腸内細菌が作ってくれる物質があまり出なくなることにより、性格まで支配してしまうことがあります。
人の場合でいうとうつ症状やイライラは、食習慣を変えるだけで軽くなったり、改善することがあります。
動物もそのような一面があるのではないでしょうか。


ペットの食事について、具体的なアドバイスをさせていただいています。


ワンちゃん、猫ちゃんの食事アドバイスの詳細は、こちら

2024年9月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

最近のコメント

    PAGE TOP