犬の椎間板ヘルニアって?

ワンちゃんでも特に短足のダックスフントの飼い主さんからよくお聞きするのが、椎間板ヘルニアです。

「うちの子ヘルニアなんです。」

「あ~、そうなのですか?・・・」

みたいな会話が多いのですが、

短足の猫の椎間板ヘルニアは聞いたことがないのに、

なぜ犬ばかり椎間板ヘルニアになるのでしょうか?

これって不思議に思いませんか?

うちには、短足マンチカンが7匹いますが、床を這いつくばるように走りまわったり、ジャンプをしたりしていますが、椎間板ヘルニアになった子は1匹もいません。

背骨の負荷に関しては、犬より猫の方が瞬発力で動く動物なので負担が大きいと思うのですが、、、

一般的に、椎間板ヘルニアとは、

背骨の腰の部分の椎骨と椎骨の間でクッションの役割を果たしている軟骨(椎間板)が変性し、組織の一部が飛びだすことをいいます。

ヘルニアって、何かが飛びだすこと。

という意味です。

このとき、飛びだした椎間板の一部が神経を圧迫し、腰や足に激しい痛みやしびれなどの症状を起こします。

人間のように二足歩行していれば重力がかかるのでうなずけるのですが、、、

椎間板ヘルニアといわれる症状が出ている場合、その痛みや不具合の個所が、

・椎間板に問題があるのか?
・椎骨などの骨に問題があるのか?
・筋肉に問題があるのか?
・腱に問題があるのか?

それが、

・外的要因なのか?
・臓器からの信号なのか?

など

難しいところだと思います。

問題が深刻な場合は、
原因療法をしてくれる獣医さんに診ていただくことをオススメしますが、
椎間板ヘルニアのような症状がある場合、治療とは別に飼い主さんができるケアとして、栄養素的にアプローチすることは可能だと思います。

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栄養素的なアプローチとして
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【椎間板のシステム】

脊柱は臼のような形をした椎骨が重なって、その間には椎間板というクッションがあります。

この椎間板がすり減ることによって、腰が痛んだり、曲がったりするといわれています。

軟骨(椎間板)はコラーゲンというタンパク質を中心に、プロテオグリカンという糖タンパクを詰め込んでできています。

プロテオグリカンとは、「プロテオ」はプロテインつまりタンパク質、「グリカン」は多糖類を意味します。

ここで重要なのは、

コラーゲンとプロテオグリカンを作るために必要な栄養素です。

コラーゲンを作るにはビタミンC、プロテオグリカンを作るにはビタミンAが必要なのです。

ここでまた忘れてはいけないのが、コラーゲンもプロテオグリカンも、共にタンパク質であること。

体内に多くのタンパク質が十分に足りてている状態での、ビタミンC、ビタミンAなのです。

【筋肉のシステム】

脊柱全体を支えているのは脊柱起立筋と呼ばれる筋肉のシステムです。

この筋肉は収縮タンパク質の束で作られていますので、
タンパク質の摂取不足が続くと、腰の動きも当然悪くなると考えられます。

必要な栄養素は、タンパク質、ビタミンC、ビタミンEです。

筋肉の収縮をスムーズにするためには、レシチン、ビタミンB群も摂取した方がいいですね。

レシチンを多く含む食材は、卵黄、大豆製品、穀類、ゴマ油、コーン油、小魚、レバー、ウナギなどです。

おー! 卵が出てきましたね。笑

この栄養素的なアプローチも、飼い主さんが自身でできるケアの一つです。

食事やサプリの問題ですもんね。
リスクはほとんどありません。

食事での変化には時間がかかりますし、食事で解決できることと、食事だけでは解決できない問題もあります。

食事のケア、サプリも使ってたくさんの栄養素を摂っても、

その子がたくさんの栄養素を吸収できる腸内環境であるかどうかが大きなカギになると思います。

しかし、ある方法を使うと、

その子の腸内環境や栄養状態を推測することができます。

栄養学的な具体的なアプローチをアドバイスさせていただきますので、
犬猫の体調不良でお悩みの飼い主さんはお問合せください。

お問い合わせは、

最後に少し、
飼い主さんからたまにお聞きするヒトの「ぎっくり腰」について。

生物が進化し、二足歩行をするようになったことで発症したのが腰痛です。

直立歩行は腰に大きな負担がかかります。
重力がかかりますから当然です。

若い人たちにも腰痛は多いですが、そのほとんどがぎっくり腰だといわれています。

腰を支えている椎骨は、椎間板というクッションをはさんだ形でつながっていて、それがずれないように筋肉で支えられています。

この筋力の力を超える負荷がかかった時に椎骨がずれてぎっくり腰になるといわれています。

つまり、
ぎっくり腰は椎骨や椎間板の問題ではなく、筋肉の問題です。

ぎっくり腰になっても、しばらく休んでいれば筋肉が修復されて自然に治ってしまうこともありますが、腰痛を繰り返す場合は、筋肉を強くすることが大事だと思います。

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