新鮮な生肉なら食べてもいい?

新鮮な生肉なら食べても大丈夫!
あたらない!!
食中毒にならない!
と思っていらっしゃる方がいらっしゃいます。

動物の肉は、十分に加熱しない限り必ず「あたる」というリスクがあります。

食中毒のリスクは新鮮かどうかとは関係ないと思います。

なぜ、生肉を食べるとリスクがあるといわれるのでしょうか?

牛や豚、鶏などの家畜の腸内にたくさんの細菌が生息しています。

その中には当然有害な細菌が存在し、食肉処理場で加工する際に、それが食肉の表面に付着してしまうからです。

特にひき肉の生焼けはよくないと思います。
ハンバーグなどは中心部の色が変わるまでの加熱が必要です。

ひき肉は、もともと食肉の表面だった部分が表面ではなくなっているからです。

食中毒を起こす頻度の高い細菌としては、腸管出血性大腸菌、サルモネラ属菌、カンピロバクター、リステリア菌などがあります。

最近多いのが、カンピロバクターによる食中毒だといわれています。

特に生の鶏肉はリスクが高く、鶏肉の6割前後にカンピロバクターが付着しているという調査結果もあるそうです。

食中毒は肉に付着した細菌によるものなので、新鮮かどうかはまったく関係ないですよね。

この食中毒は十分な加熱によって防ぐことができるのに、なぜわざわざリスクのある生肉を食べさせるのか?

多くの病原体は75度、1分以上の加熱で死滅するため、肉の中心までしっかり加熱することで確実に防げます。

十分に加熱することで安心して食べれるものをわざわざリスクを負って生を食べさせるのか?

不思議ですね。

私たち人間も病院で入院することになったら、病院で出てくる食事は、たとえ野菜でも生のものは出ないですよね。

生にはリスクがあるということなのです。

そのリスクは細菌だけでなく、寄生虫もです。

体調が悪いのであれば、肉以外のものでも生の食材は避ける方がいいのではないでしょうか。

犬猫の食事を学ぶことで、自分たちの食生活も考えるきっかけになると思います。

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