犬猫が同じ食材を食べ続けるとアレルギーになるから、同じ食材を食べ続けるのはよくないといわれました。
というようなお話をお聞きすることがあります。
マジですか~!
そんなことが起きるなら、
パンダは、笹アレルギー、
コアラは、ユーカリアレルギー、
オオアリクイは、アリアレルギーになる。
という話になります。
その理屈としては、個体ごとにアレルゲンの許容量が決まっていてそれを超えてしまうと体が敵とみなして異常に反応するといわれるようなことがありますが、そんなことがあるのでしょうか?
アレルギーと思われるような反応が出たときに、いつも悪者になるのは食事です。
なんでも食べ物のせいにするなよ!と言いたくなります。
そもそもアレルギーって何?
マスト細胞がアレルギー反応のメカニズムに深くかかわっているといわれています。
体内には炎症を起こす物質を蓄えたマスト細胞(肥満細胞)というものがあります。
体内に異物が入り込むと、抗体はマスト細胞にくっついて刺激を与え、炎症を引き起こす物質を放出させます。
そのはたらきで重要な役割を果たすのがヒスタミンです。
これは体を正常に保つためのシステムです。
同じ食材を食べ続けてこのようなアレルギー反応が起こるのでしょうか?
常に体は正常に機能しているという視点が大事だと思います。
つまり、体内に自身の免疫の許容を超える病原体などの異物が入り続け、処理が追いつかないというところに大きな問題があるのではないでしょうか。
これって食事の問題ではありませんよね。
ペットフードでも、同じフードを食べ続けるとアレルギーになる可能性があるから、フードをローテーションしてください。
なんて話も聞くことがあります。
これはフードに含まれる食材というより、食材以外の成分に問題があるケースが多いのではないかと思います。
その症状の原因の多くを食事のせいにしていると、問題はずっと解決しないのではないでしょうか。
犬猫の食事についての適切な知識を得るためには、ぜひペット食育講座へお越しください。
ペット食育講座のスケジュールは、 こちら
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