犬を散歩に連れて行ったら、犬はウイルスに感染しますか?
という質問を飼い主さんより何度かいただきました。
ウイルスは当然目に見えないほど小さなものなので、心配されている飼い主さんも多いのではないかと思います。
直接、ウイルスが付着しているものに接触するというこになれば別ですが、そうでなければ外で空気感染するリスクはかなり少ないと思います。
これは、エントロピー増大の法則により説明することができます。
部屋のような閉じ込められた空間と外の空間ではどのように違うのでしょうか?
エントロピーは、熱力学、統計力学、情報理論など様々な分野で使われています。
エントロピーとは、
「無秩序の度合いを示す物理量」です。
・秩序ある状態は「部屋が片付いている状態」
↓
エントロピーが小さい
・無秩序な状態は「部屋が汚い状態」
↓
エントロピーが大きい
ということで、
無秩序であればあるほど、エントロピーの値は大きくなります。
つまり、エントロピー増大の法則とは、
自然界は、常にエントロピーが「小さい→大きい」という方向に進むということなので、自然は「秩序から無秩序へ」という方向に進むということです。
整理整頓された部屋は、そのまま自然に任せておくと、だんだん乱雑になっていきます。勝手に整理されるということはありえません。
ということです。
わかりやすく簡単に説明させていただくと、
例えば、
コーヒーにミルクを一滴たらして、放置しておくとミルクはどんどん広がっていき、最後には、コーヒーと完全に混ざってしまいます。
これは、最初に一箇所に集まっていたミルクの分子が、時間とともに散らばっていったという現象です。
つまり、
一箇所に集まった状態
↓
バラバラに散らばった状態
これを「エントロピーが増大した」と表現することができます。
また、逆に、散らばってしまったミルクの分子が何かの拍子に、一箇所に集まるということは考えにくいですよね。
「エントロピーが減少する」という現象は、不自然だということになります。
そして、
”部屋の中”と”公園などの外”と、どちらがウイルスなどの感染リスクが高いですか?
ということを考えると、
”部屋の中”が「コーヒーカップ」
”公園などの外”を「プール」
病原菌やウイルスを「ミルク」 と考えた時、
それぞれ、
「コーヒーカップ」と、「プール」にミルクを一滴たらしたら、
どちらの濃度が高いですか?
コーヒーカップですよね。
だから、外より部屋の中の方が感染リスクは高いと考えられます。
これは感染リスクのお話ですので、外には天敵がいたり、ノミやダニなど敵がいますから危険はありますが。
逆に、密閉された室内環境ではウイルスに限らず感染のリスクが高くなると思いますので、猫ちゃん・ワンちゃんの体内に侵入する異物量を減らしてあげることで、免疫を許容範囲にとどめることが理想だと思います。
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