手作りでペットに食事を与えるのは、栄養バランスが心配という飼い主さんは多いですね。
手作りごはんでバランスの取れた食事って、何を基準にバランスといっているのでしょうか?
タンパク質、脂肪、糖質、ビタミン、ミネラル、食物繊維といった栄養素を満遍なく摂取していればいいのでしょうか?
人も動物も、タンパク質、脂質、糖質の三大栄養素は必要なものです。
体は臓器も血液も髪の毛や被毛も爪もタンパク質からできていますし、その表面は「あぶら」でおおわれています。
家を修復するのに材料が必ず必要です。傷がついたり、穴だらけで釘が刺さったような材料を、家の修復に使いたいですか?
多くの方は使いたくないと思います。
だから、日々タンパク質の摂取は重要なのです。
特に猫は糖新生といって食べたタンパク質を糖に変えて血糖値を維持しています。
犬にも犬歯がありますので、この糖新生がスムーズにはたらいているのではないでしょうか。
また、体の表面も臓器の表面も、血管や神経もあぶらでおおわれています。
これは当たり前で、体は細胞から出来ていてその表面はリン脂質というあぶらで覆われています。
魚がもし水溶性の物質で出来ていたら、泳いでいる間に自分の体がなくなってしまいます。
だから、水の中で暮らしている魚にはあぶらがいっぱいあります。
傷ついた細胞を修復したり、傷ついた臓器や血管の中の表面を修復するにも多くのあぶらが必要になります。
特に動物脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸は、ホルモンや細胞膜を作る原料になりますので重要なあぶらです。
これを植物油や魚の油のような不飽和脂肪酸で作るのはすごく手間がかかってしまいます。
また、植物油のような不飽和脂肪酸は体内で自動酸化して、アルデヒドという毒性の高い物質を作ってしまいます。
このアルデヒドは分泌腺や神経で悪さをしたり、臓器に嚢胞を作ってしまう物質です。
あぶらの摂り方によって病気を作ってしまうことになるので、栄養学では一番あぶらが重要なのではないでしょうか。
そして、糖質はエネルギーを作るには必要な栄養なのですが、これを直接糖で摂ると体は狂うように出来ています。
自然界には砂糖のような直接糖は存在しません。
食べた食事を体は分解して、手間をかけて栄養として体内に取り入れ、取捨選択をして使っているのです。
飼い主さんが良かれと思って食べさせている食事が、結局、問題を大きくしているということも少なくありません。
栄養バランスが心配な飼い主さんは多いと思いますが、手作りで作った食事は総合栄養食のようなペットフードとは違い、
1回の食事で厳秘にバランスをとる必要はありません。
総合栄養食は、同じものを食べ続ける可能性があるから、1粒にすべての栄養素をカバーしないといけないだけではないでしょうか。
食事で大事なのは、何を摂るかでがなく、慢性毒性の発揮するものを摂らないことが大事だと思います。
食事から慢性毒性を発揮するものを摂らないだけで、改善することがたくさんあります。
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